SDGsで広がる左利きグッズ。多数派では気づけない不便に目を向けよう。

 

以前に次のようなブログを投稿しました。

エコだけじゃないSDGs。ユニバーサルデザインを忘れていませんか?

年齢、性別、能力、人種、経済状況などの不平等をなくし誰ひとり取り残さないことを目標にかかげるSDGs
そのSDGsが、エコロジー(環境保護)に偏った認識で広がっていることに疑問を抱き、ユニバーサルデザインとSDGsの関係性や必要性について、自社の商品の紹介も絡めて書きました。
その中で、今後ユニバーサルデザインを取り入れる動きが強まる可能性について触れましたが、実際にある変化が起きているようです。

 

SDGsの浸透で「左利き」への配慮が広がっている。

依然としてSDGsといえば「エコ」のイメージが強いように思いますが、最近になって少し違う視点の情報を見かけるようになりました。たとえば今年の2月10日=「左利きグッズの日」※には、SDGsの浸透により左利きの人たちへの配慮した製品やサービスが増えている」ことが、テレビのニュース番組や新聞などで紹介されました。
これまでも「左利きグッズの日」には、SNSを中心に左利き向けのグッズが紹介されてきましたが、今年は「SDGsに因んだ変化」として紹介されているあたりに今までとの違いを感じます。影響力の大きい地上波テレビ放送や新聞社などが取り上げるようになってきたのも、やはり「SDGs」という大義があってのこと。

理由はどうであれ、SDGsでは「人や国の不平等なくす」という目標が掲げられ、左利きの人も暮らしやすい社会の実現が求められているわけですから、左利きの人への配慮が広まるのはとても素晴らしいことだと思います。

 

クリアファイルも左利きの人に使いやすさを。

普段何気なく使っているクリアファイルも、右利きの人にとって使いやすい形状です。他にも世の中の製品やサービスの多くが右利きの人に使いやすく作られているので、右利きの人が不便を感じることは稀です。つまり大多数を占める右利きの人の多くが、左利きの人がちょっとした不便を感じていることに気づけていないのです。

ところで弊社には、おそらく左利きでなかったら気付かなかったであろう…そんなクリアファイルがあります。
それがこちら

ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた「ユニバーサルファイル」

A4ユニバーサルファイル

左利きグッズではありませんが、両者に使いやすいユニバーサルデザイン思考のクリアファイルです。
「より多くの人に使いやすく」
をコンセプトに、左利きの社員のアイデアから生まれました。

仕組みはとてもシンプル。指ぬき(指かけ)が表裏にずらして配置してあるので、どちらの面からでも利き手を選ばず開きやすいのが特長。左利きの人だけでなく右利きの人にも使いやすいので、不平等のない社会実現をめざすSDGsにもマッチします。


両方の面に指ぬきがある以外は普通のクリアファイルとかわらない。


左利き


右利き

左利きの人が日ごろ感じている不便は、人口の約9割を占める右利きの人には気づきにくいものです。しかしSDGsが浸透することによって、左利きの人への配慮が広がり使いやすいグッズが増えていけば、皆が平等で暮らしやすい社会に近づくのではないでしょうか。

 

〈関連情報〉
ユニバーサルデザイン ノベルティ「べんりプラス」
ユニバーサルファイル(商品ページ)
ユニバーサルインデックスファイル(商品ページ)

 

※左利きグッズの日について
毎年2月10日は「左利きグッズの日」としてTwittetなどで同ハッシュタグを付けた呟きが多数投稿される。世界的には8月13日が「左利きの日」として制定されているが、日本では盆時期と重なり活動等が難しいため「レ(0)フ(2)ト(10)」の語呂合わせから、2月10日が「左利きグッズの日」として認定・登録されているとのこと。